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【神社のいろは第2回】神社のルーツを学ぶ!神様が宿る「依代(よりしろ)」と、ご本殿・ご神体の秘密

前回の記事では、神域への門である「鳥居」について学びました。一の鳥居をくぐって参道を進んでいくと、いよいよ神社の中心である「ご本殿」や「拝殿」が見えてきます。

「そもそも、神社っていつから建物になったの?」 「ご本殿の中には、一体何が祀られているの?」

今回は、神道や神社検定を学ぶ上で絶対に避けては通れない、神社のルーツである「依代(よりしろ)」と、建物の中にお祀りされている「ご神体」の秘密に迫ります!

目次

1. 神社の起源:昔は「建物」がなかった!?

今でこそ、神社と言えば立派な木造の建物(社殿)を思い浮かべますが、実は古代の日本には神社という「建物」はありませんでした。

では、昔の人々はどこでお祭りを行っていたのでしょうか?

古来、神様は普段から特定の場所にずっといらっしゃるのではなく、お祭りの時にどこからかお越しになり、お祭りが終わるとまたお帰りになると信じられていました。

そのため、昔はお祭りのたびに、神様がお越しになりやすい神聖な場所(山、巨岩、大きな木など)に臨時の祭壇を設け、神様をお迎えしてお祭りを行い、終わると丁寧にお送りしていました。

この「神様をお迎えした祭壇」が、時代とともに常設の建物へと変化し、やがて現在の「神社」の形になっていったのです。

2. 神様が依りつく「依代(よりしろ)」とは?

神様がお越しになったときに、一時的に宿る(依り憑く)ための目印や器となるもののことを「依代(よりしろ)」と呼びます。

依代にはその場所や自然の形によって、さまざまな呼び方や重要用語があります。神社検定でも超頻出ですので、しっかり整理して覚えましょう!

① 木の場合:ご神木(ごしんぼく)と神籬(ひもろぎ)

神聖視される樹木は「ご神木」と呼ばれ、しめ縄などが巻かれて大切にされています。 また、神社検定で必ず出題されるのが「神籬(ひもろぎ)」という言葉です。これは、神聖な常緑樹(榊など)の周囲に、神様をお迎えするための境界(玉垣など)を巡らせた、臨時の祭壇(依代)のことを指します。

② 山の場合:神奈備(かんなび)と神体山(しんたいさん)

神様が鎮まる山を「神奈備(かんなび)」「神体山(しんたいさん)」と呼びます。 山そのものが神様(ご神体)であるため、その山を直接拝む古い祭祀の形を残している神社があります。

  • 代表例:大神神社(おおみわじんじゃ / 奈良県) 日本最古の神社の一つである大神神社には、神様を祀る「ご本殿」がありません。なぜなら、背後にそびえる「三輪山(みわやま)」そのものが神体山であり、ご神体だからです。参拝者は、拝殿から三輪山を直接拝む形をとります。

③ 岩の場合:磐座(いわくら)と磐境(いわさか)

神様が降り立つ巨石や岩原を「磐座(いわくら)」と呼びます。また、岩を円形などに並べて神聖な区画を作った臨時の祭壇を「磐境(いわさか)」と呼びます。

  • 代表例1:神倉神社(かまくらじんじゃ / 和歌山県) 熊野三山(熊野速玉大社)の元宮とされる神倉神社には、「ゴトビキ岩」と呼ばれる巨大な磐座があります。神話の時代、熊野の神々が最初に地上に降り立った聖地とされています。
  • 代表例2:沖ノ島(おきのしま / 福岡県) 玄界灘に浮かぶ宗像大社の「沖津宮(おきつみや)」がある島です。島全体がご神体であり、古代の岩上祭祀の跡(磐座)がそのまま残る「神の宿る島」として世界遺産にも登録されています。

3. ご本殿に安置される「ご神体(御霊代)」の秘密

神社の建物の中で、最も奥にある一番大切な建物が「ご本殿(ごほんでん)」です。 ここに祀られている神様のことを「ご祭神(ごさいじん)」と呼びます。

そして、このご本殿の奥深くには、神様が宿る依代として、最も大切に安置されている「ご神体」が存在します。これを別名で「御霊代(みたましろ)」とも呼びます。

ご神体(御霊代)は、神様の魂が宿る器のようなものです。 具体的には、以下のようなものがご神体として大切に守られています。

  • 鏡(かがみ)
  • 剣(つるぎ)
  • 勾玉(まがたま)
  • 木(き)
  • 石(いし)

ご神体は一般の参拝者が直接目にすることはできません。幾重もの扉や帳(とばり)の奥に、誰の目にも触れないよう、極めて厳重かつ神聖に守られているのです。

本日の学び直しまとめ

今回は、神社のルーツである「依代」と「ご本殿」の役割について勉強しました!

  • 神社はもともと建物がなく、臨時の祭壇からスタートした
  • 神様が宿る目印や器を「依代(よりしろ)」と呼ぶ
  • 木の祭壇を「神籬(ひもろぎ)」、岩の祭壇を「磐境(いわさか)」と呼ぶ
  • 山そのものをご神体とするのが「神奈備(神体山)」(例:奈良・大神神社の三輪山)
  • 巨岩をご神体とするのが「磐座(いわくら)」(例:神倉神社のゴトビキ岩、沖ノ島)
  • ご本殿の奥には、神様の魂が宿る器である「ご神体(御霊代)」が厳重に安置されている(鏡、剣、勾玉など)

いかがでしたでしょうか? ただ建物を眺めるだけでなく、「昔の人はここに神様をお迎えしていたんだな」という起源を知ると、神社の見え方がガラリと変わって面白いですよね!

次回は、「3:玉垣と千木、鰹木について教えてください」の勉強ノートをお届けします。屋根の上に飛び出しているあの木(千木・鰹木)の形に隠された、驚きのルールを解説します!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

はじめまして、こんにちは!当ブログ管理人のぽっちゃんです。

このブログでは、日本の神話である「古事記」の魅力や、神社文化をより深く楽しむための「神社検定」に関する情報を、分かりやすく楽しく発信していきます。

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