前回は、宮中三殿について学びました。今回は皇室祭祀——大祭・小祭のちがいと、年間の主な祭典を整理します。
1. 皇室祭祀とは
皇室祭祀を執り行われる天皇陛下は日々ご祖先と神様に感謝され、広く世の平安を天照大御神に祈っていらっしゃいます。
こちらは宮中三殿です。皇室祭祀には大別して「恒例祭典」と「臨時祭典」のようなお祭りと、その大祭と小祭があります。
2. 大祭と小祭
大祭は、天皇陛下自らが三殿で自らが拝礼され、皇太子・皇族が参列されること。小祭は、天皇陛下が拝礼され掌典が祀ること。
掌典とは皇室祭祀に宮内庁の職員が雇用されている。天皇陛下の祭祀を司る掌典。この皇室祭祀を司る掌典も、名実も時代に変わっても古代からの歴史のよ。現在の掌典は、掌典長・掌典次長がそれぞれ1名、掌典が5名、内掌典(女性)が5名、奉仕しています。
3. 恒例祭典のおもなもの
恒例祭典のなかでも重要な祭典は、11月23日の新嘗祭。天皇祭が宮中三殿に隣接地で新穀を天照大御神はじめ神々にお供えされ、自ら召し上がるお祭り。祭典は午前11時過ぎに及びます。
元始祭は年始にあたり皇位の大本と御由来とを祝い国家国民の繁栄を祈られます。
主な日付の例:
- 1月1日 歳旦祭/1月3日 元始祭/1月7日 昭和天皇祭
- 2月17日 祈年祭/2月23日 天長祭
- 4月3日 神武天皇祭/春分の日 春季皇霊祭・春季神殿祭
- 秋分の日 秋季皇霊祭・秋季神殿祭
- 6月16日・12月25日 香淳皇后例祭・大正天皇例祭など
- 10月17日 神嘗祭の儀/11月23日 新嘗祭
- 12月中旬 賢所御神楽の儀
ここまでのお祭りが恒例のペーシ。臨時祭祀の大嘗祭に関連する礼やものもあるのよ。
4. 旬祭と臨時祭祀
このほかにも皇室祭祀には毎月1日・11日・21日に三殿で行われる旬祭や、日々の感謝のお祈りをいつす御十種に行われる御祷旨とよばれています。さらに毎朝、侍従に代わって行われる「毎朝御代拝」などがあります。
臨時祭祀にはさらに即位礼や大嘗祭と関連する諸儀も多数あります。大嘗祭とは山陵の前で初めて行われる特別の祭典です。
5. 近代の皇室祭祀令
明治維新以降、世の中は大きく変わりました。その間の皇室祭祀などの変遷をまとめてみたね。明治の御代になり国家の諸制度が整えられるなか、「旧皇室典範」の下の法律の一つとして「皇室祭祀令」が制定される。
明治41年「皇室祭祀令」。昭和22年「皇室祭祀令」の廃止(昭和22年5月2日に廃止)。昭和21年日本国憲法の公布、昭和22年5月3日に施行。その後も皇室の行事として前例に従い皇室祭祀は行われ、昭和30年、昭和天皇の「同定」によって「皇室祭祀令」に準拠してお祭りの大要が整えられる。歴代の天皇陛下は長い長い間、皇室祭祀を重ねてお祈りされ、世の幸せをお祈りされてこられたのですね。
本日の学び直しまとめ
- 皇室祭祀は宮中三殿を中心に行われる
- 大祭=天皇が三殿で拝礼/小祭=天皇拝礼+掌典が祀る
- 重要:新嘗祭・元始祭・祈年祭・神嘗祭の儀・春秋の皇霊祭など
- 旬祭は毎月1・11・21日
- 近代は皇室祭祀令→廃止後も祭祀は継続
次回は、勅祭社——皇室が祈りを届ける全国の大社——で第7章を締めくくります。

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