前回は、仏教が神社にもたらした「神仏習合」と「神仏分離」について学びました。今回からは、全国に広がる有名な神社のルーツを一つずつ見ていきます。まずは、日本で最も多い神社のひとつ——八幡神社(はちまんじんじゃ)です!
「八幡さんって誰のこと?」「応神天皇ってどんな神様?」——全国に祀られる八幡さんの主祭神と、そのルーツをバッチリ押さえましょう!
1. 全国に祀られる八幡さんの主祭神
全国に広く祀られている八幡神社の主祭神(しゅさいじん)は、応神天皇(おうじんてんのう)です。応神天皇は、日本の歴史上15代目の天皇であり、神功皇后(じんぐうこうごう)を母とする天皇として知られています。
💡 八幡三神(はちまんさんしん)
八幡神社では、応神天皇とともに、次の神々が祀られることが多いです。
- 比売大神(ひめおおかみ):神功皇后(応神天皇の母)
- 仲哀天皇(ちゅうあいてんのう):応神天皇の父
この三神を合わせて八幡三神(はちまんさんしん)と呼びます。
2. 三女神との関係——古事記・日本書紀の神話
八幡信仰のルーツには、宗像三女神(むなかたさんじょしん)との深い関係があります。
- 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
- 湍津姫命(たぎつひめのみこと)
- 田心姫命(たごりひめのみこと)
古事記・日本書紀では、天照大神の子である天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)の子・天菩比命(あめのほひのみこと)と、天照大神の孫・天忍日命(あめのおしひのみこと)の子・天穂日命(あめのほひのみこと)が、三女神を生んだと伝えられています。
帰国後、養田別命(ようたべつのみこと)として祀られる神も八幡信仰と結びつき、八幡三神と三女神の関係は、神社検定でも頻出のポイントです。
3. 八幡信仰の広がり——石清水八幡宮と鎌倉
八幡信仰が全国に広がった背景には、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)(京都府八幡市)の存在があります。平安時代以降、武士の守護神として崇敬され、源義朝(みなもとのよしとも)や源頼朝(みなもとのよりとも)も八幡信仰の篤い信者でした。
鎌倉時代には、鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)(神奈川県鎌倉市)が源頼朝によって勧請され、武家の守護神として全国に八幡神社が広まっていきました。
本日の学び直しまとめ
- 八幡神社の主祭神:応神天皇(15代天皇)
- 八幡三神:応神天皇・比売大神(神功皇后)・仲哀天皇
- 宗像三女神:市杵島姫命・湍津姫命・田心姫命
- 石清水八幡宮:八幡信仰の総本社(京都府八幡市)
- 鶴岡八幡宮:鎌倉の守護神(神奈川県鎌倉市)
次回は、日本で最も多い神社のひとつ「お稲荷さん」のルーツを学びます!稲荷神社の主祭神と、キツネのお使いの意味をバッチリ押さえましょう!

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