前回は、臨時の大祭である式年祭・鎮座祭・遷座祭・合祀祭・分祀祭を学びました。今回は中祭——全国の神社で共通して行われる、大祭に次ぐ大切な祭祀を整理します。
「歳旦祭と元始祭の違いは?」「神嘗祭奉祝祭はいつ?」「昭和祭と明治祭の日付は?」——神社検定では、祭祀の名称と日付の組み合わせが頻出です。カレンダー感覚でバッチリ押さえましょう!
1. 年の始まりを祝う——歳旦祭(さいたんさい)
歳旦祭(さいたんさい)は、1月1日に全国の神社で行われるお祭りです。元日の朝、宮中をはじめ全国の神社で行われる祭祀で、新年を祝い、皇室の永遠と国民の繁栄を祈る盛大な祭典です。
💡 試験のポイント
- 歳旦祭は1月1日
- 一年の最初の祭祀。中祭に分類
2. 新年の祈り——元始祭(げんしさい)
元始祭(げんしさい)は、1月3日に宮中および全国の神社で行われます。年始にあたり、皇位の本と御由来とを祝い、皇室の永遠の発展と国力の充実を祈念する神事です。
3. 建国を記念する——紀元祭(きげんさい)
紀元祭(きげんさい)は、2月11日(建国記念の日)に行われます。日本書紀によれば、辛酉年正月1日、初代神武天皇が橿原宮(奈良県)で即位されました。2月11日を紀元節と換算し、明治6年、神武天皇の建国の偉業を仰ぎ、神を愛する心を新たにし、皇室の永遠と国家の発展を祈る祭典です。
4. 天皇陛下のお誕生日——天長祭(てんちょうさい)
天長祭(てんちょうさい)は、2月23日に行われます。天皇陛下の誕生日をお祝いし、陛下のご長寿をお祈りする神事です。
5. 伊勢の神嘗祭を奉祝——神嘗祭奉祝祭(じんじょうさいほうしゅくさい)
神嘗祭奉祝祭は、10月17日に行われます。伊勢の神宮は日本人の総氏神。神宮の神嘗祭の当日に、全国の神社では奉祝の意味を込めて神嘗祭奉祝祭が行われます。
神嘗祭は新穀を天照大御神に奉る重要なお祭り。天皇陛下がお育てになられた御初穂や全国の農家からの初穂が奉納されます。神嘗祭(じんじょうさい)と新嘗祭(にいなめさい)は似ていますが、神嘗祭は伊勢神宮の祭典、新嘗祭は全国の神社と宮中の祭典——この違いを押さえておきましょう。
6. 昭和天皇を偲ぶ——昭和祭(しょうわさい)
昭和祭(しょうわさい)は、4月29日に行われます。昭和天皇のお誕生日で、先の大戦を経て日本を復興・発展へと導かれた昭和天皇の偉業を仰ぎ、国家の発展、平和を願う祭典が全国の神社で行われます。
7. 明治天皇を偲ぶ——明治祭(めいじさい)
明治祭(めいじさい)は、11月3日に行われます。11月3日は明治天皇のお誕生日です。激動の明治時代、日本を近代国家として発展させることに尽力された明治天皇の大業を仰ぎ、皇室の永遠と国家の発展を祈る祭儀です。
8. 中祭カレンダー——日付で一気に整理
- 1月1日 歳旦祭
- 1月3日 元始祭
- 2月11日 紀元祭(建国記念の日)
- 2月23日 天長祭(天皇誕生日)
- 4月29日 昭和祭
- 10月17日 神嘗祭奉祝祭
- 11月3日 明治祭
【古事記トピックス】紀元祭と神武天皇——古事記の建国神話
紀元祭で記念される神武天皇は、古事記・日本書紀に登場する初代天皇です。天孫降臨の末裔である神武天皇が東征し、大和を平定して即位したと伝えられます。
古事記の建国神話は、神々の子孫が地上を治めるという物語です。2月11日の紀元祭は、古事記に記された「国のはじまり」を現代の祭祀として祝う日でもあります。
本日の学び直しまとめ
- 中祭は大祭に次ぐ重要祭祀。全国の神社で共通して行われるものが多い
- 歳旦祭(1/1)・元始祭(1/3)・紀元祭(2/11)
- 天長祭(2/23)・昭和祭(4/29)・神嘗祭奉祝祭(10/17)・明治祭(11/3)
- 神嘗祭は伊勢、新嘗祭は全国——混同注意
次回は、小祭——日供祭・月次祭・除夜祭について学びます!毎日・毎月・大晦日の祭祀を、第47回でバッチリ押さえましょう!

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