前回は、神宮とは何か——125社と内宮・外宮——を学びました。今回は神宮のお祭りについて整理します。
「年間何回くらいお祭りがあるの?」「三節祭とは?」「由貴大御饌とは?」——神宮の祭祀の骨格です。
1. 年間約1500回のお祭り
さて突然ですがここで問題です。神宮では年間に何回くらいお祭りが行われているでしょうか? 答えは約1500回以上!
2. 三節祭と恒例の大祭
恒例祭典のうち特に重要なのが三節祭です。10月15〜25日神嘗祭(かんなめさい)、6月と12月の15〜25日月次祭(つきなみさい)、そして右の3つのお祭りを合わせて三節祭といいます。さらに2月17〜23日祈年祭、11月23〜29日新嘗祭があります。
神宮の主祭神である天照大御神は皇祖神で、そのお祭りは本来、天皇みずから行われる重要なお祭りです。
また、五丈祭では天照大御神に皇室より神饌へ「幣帛」されます。五丈祭のうち月次祭以外のお祭りには勅使陛下のお使いが遣わされます。
3. 由貴大御饌(ゆきのおおみけ)
月次祭と神嘗祭では「由貴大御饌」を奉り、神様に御食事をされます。夜の10時から行われるそうです。「大御饌」とは神様のお食事のことの意味です。
神嘗祭では、その年に収穫された初穂がお供えされます。内宮・外宮の内・外宮には御門屋だけが専用に作られた御饌を捧げられます。祭典当日、皇居では天皇陛下が神宮を遥拝され、同時に全国の神社で神嘗奉祝祭が行われます。懸税——全国の農家から奉献された初穂も並びかけられるのよ。
4. 神饌の内容と火
神宮では米をはじめ塩・酒、野菜・果物・鯛。さらに土器、神様の衣服の布など、神様に捧げる物の多くを自給自足でまかなっています。
また、外宮では毎日朝夕の2度、神職が火鑽り具を使って火をおこし、古式ゆかしい方法で調理された神饌を、神様に捧げる日別朝夕大御饌祭が行われます。
神宮では大宮司・少宮司をはじめとする神職さんたちがお祭りを行っています。
【古事記トピックス】初穂と感謝
新嘗・神嘗に見える「初穂を捧げる」行為は、収穫を神に還元し感謝する日本の農耕祭祀の核心です。古事記の神話世界でも、食物と神との関係は深く描かれます。神宮の約1500回の祭祀は、その感謝を日常と季節のリズムで繰り返す営みです。
本日の学び直しまとめ
- 神宮のお祭りは年間約1500回以上
- 三節祭:神嘗祭・月次祭(6月・12月)
- 祈年祭(2月)・新嘗祭(11月)も重要
- 由貴大御饌=神様へのお食事
- 日別朝夕大御饌祭=外宮で毎日朝夕、火をおこして神饌を調製
次回は、神宮式年遷宮——20年に一度の大事業について学びます。

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