前回は、お祭りの花形・神輿と神幸について学びました。今回は、6月と12月のお祓い——年に二度行われる大祓(おおはらえ)がテーマです。
「茅の輪くぐりは何回?」「形代って何?」「大祓は他のお祭りと一緒に行うの?」——神社検定でも頻出の大祓の知識を、実践的な内容とともに整理しましょう!
1. 大祓とは何か?
日頃、知らず知らずに犯した罪・穢れ、積もり積もった心身の穢れ……いっさいの災いを消滅し、清浄な本来の姿を取り戻すための祭典が大祓です。
1年を2期に分けて、6月30日と12月31日に行われます。大祓はそれ自体が独立した祭祀として行われるものよ。平素の祭典では平穩無事な生活を願う祈りと修祓を行うけれど、大祓は「大祓」という神事としてご存知ですか?
💡 大祓の時期
- 6月の大祓は「夏越(なごし)の祓」
- 12月の大祓は「師走の祓」とも呼ばれます
2. 形代(かたしろ)——罪穢れを託す人形
人形は「形代」といい、現代に名前や年齢などを書き神社でお祓いをしてもらう場合もあります。紙を人の形に切って、人形へ体をなでて息を吹きかけたりします。こうして人の罪穢れを付着させた人形は、後で海や川に流されたり焼かれたりします。
3. 茅の輪くぐり(ちのわくぐり)
参道に設けられた茅の輪を3回くぐって穢れや災い、罪を祓い清めます。茅の輪くぐりはご存知ですか?
茅の輪を腰につけると疫病から逃れられるという武塔神の故事に由来するよ。「神社のいろは」第28回の祇園さん・天王さんについてのページも見てみてね。
4. 大祓詞と祓串
大祓では神職が古くから伝わる「大祓詞」を読み、氏子・崇敬者は切麻(きりぬさ)という紙を小さく切ったものや、祓串で体をなでて清めるのよ。
大祓の起源は、神話に見られる伊弉諾尊の禊と素戔嗚尊の追放にあるといわれる。宮中においても古くから行われてきました。国中の罪穢れを祓い清め、厄災のない社会を祈念して行われた神事です。「10.手水のお話」でもふれましたね。くわしくは『マンガでわかる!日本書紀』の53ページを見てね。
そうした伝統は多くの神社で恒例化されています。
💡 試験のポイント
- 大祓は6月30日と12月31日
- 6月=夏越の祓、12月=師走の祓
- 大祓は独立した祭祀
- 形代に罪穢れを託し、茅の輪を3回くぐる
- 起源は伊弉諾尊の禊と素戔嗚尊の追放
【古事記トピックス】大祓の起源——伊邪那岐命の禊と素戔嗚尊
古事記では、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から帰ったあと、穢れを祓うために水で身を清めました。これが禊(みそぎ)の起源です。そのとき左目を洗うと天照大御神が、鼻を洗うと素戔嗚尊が生まれた、と伝えられます。
また素戔嗚尊が高天原で乱暴を働いたあと追放された物語も、「罪・穢れを祓い、清らかな世界を取り戻す」大祓の精神と重なります。半年に一度、心身の穢れを祓う大祓は、古事記の神話が今も生きている祭祀なのです。
本日の学び直しまとめ
- 大祓=6月30日(夏越の祓)と12月31日(師走の祓)
- 罪・穢れを祓い、清浄な本来の姿を取り戻す独立した祭祀
- 形代に罪穢れを託し、海や川へ流す/焼く
- 茅の輪を3回くぐって祓い清める
- 起源は伊弉諾尊の禊と素戔嗚尊の追放
第4章も折り返しです!次回は、さらに深いお祭りの世界へ進みます。一緒に神社検定合格を目指して、学びを続けていきましょう!

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