前回は、忌中の神社参拝と神棚の再開について学びました。今回は神葬祭に参列する際のマナー——服装、水引、玉串料——と、五十日祭後の年祭を整理します。
「服装は?」「水引の色と結び方は?」「一年祭・三年祭とは?」——実務に近い知識です。
1. 服装と基本マナー
神葬祭に参列することになりました。お供えや服装には一定のマナーがあります。
通夜祭に参列する時は、羽織を着用せず地味なスーツ等を着る、というのが本来のマナーでした。近頃では葬場祭・告別式のみの参列も多く、通夜祭のみの場合には喪服を着用することもあります。
2. 水引(みずひき)
お供えは弔事用のものを使います。水引は結び切りで、色は黒白・白銀です(地域によっては黄色や緑もあります)。
簡単に結べて何度も結べる「蝶結び」と、固く結んであり何度も解けない「結び切り」。違いが分かりますか? 蝶結びは何度あってもよい事に、結び切りは婚礼や葬儀など一度きりのことに使われます。
3. 表書きと玉串料
表書きは「御霊前」とする場合が多いです。玉串料、御玉串料などとも書きます。年賀になると「玉串料」「御榊料」などとも書きます。市販の封筒で蓮の絵が描かれたものは仏式です。
4. 五十日祭後の年祭
五十日祭後の年祭に参列する場合は、ダークスーツなどの服装になります。一年祭・三年祭・五年祭・十年祭などがあり、年月が過ぎるにつれ徐々に平服・華美でないスーツでかまわないとされています。
地域差もありますが、五十日祭は満中陰とされ、霊璽を仮霊舎へお遷しします。故人を弔う祭祀と共に、家の守り神として御霊舎へお祀りする、という意味へと変化していくのです。
【古事記トピックス】一度きりの儀礼
結び切りの水引は「二度と繰り返さない」願いを形にしたものです。葬儀という一度きりの別れに、蝶結びではなく結び切りを用いるのは、神道・仏教を問わず日本の儀礼文化に通じる考え方です。
本日の学び直しまとめ
- 参列の服装は地味な喪服・スーツが基本
- 水引は結び切り、色は黒白・白銀(地域差あり)
- 表書きは「御霊前」「玉串料」など
- 蓮の絵の封筒は仏式
- 年祭:一年祭・三年祭・五年祭・十年祭など
次回は、地鎮祭・上棟祭・竣工祭——家を建てるときのお祭り①を学びます。

コメント