【神社のいろは第73回】お伊勢参り!おかげ参りと一生に一度の信仰の旅

写真ACより正規ダウンロードした写真(透かしなし)

前回は、遷宮の御用材と御装束神宝について学びました。今回はお伊勢参りについて解説します。

「おかげ参りとは?」「誰でも参拝できたの?」「伊勢講とは?」——庶民の信仰の旅です。

目次

1. お伊勢参り

赤ふん・裸・さんざめぐりで親しまれる「東海道中膝栗毛」も、お伊勢参りに行くお話。多くの人が一生に一度はお伊勢参りをしたい、と願いました。

しかし平安時代末期から一般の伊勢参宮が増えてきました。この背景にあったのが御師です。御師とは、祈禱を行いながら駅逓神道などの略称で、各地の神宮お札・御師太夫思惑などを配り歩き、信仰を広めていったのよ。

2. 御師と禁令

もともとの御師は、皇室の祈禱を専らお祈りする神官。伊勢神宮に「私幣禁断」——神宮に幣帛を捧げることができたのは天皇陛下ただお一人、他の皇族でさえ許可が必要でした。

鎌倉時代には遠国からも神宮に創建されたものも。各地にできた神宮の荘園・神領。

3. 江戸時代のおかげ参り

室町時代になると、御師の活動がめざましくなって各地に組織された講中社を拠点に、講中の集団が組まれ始めましたのよ。

江戸時代、街道が整備されるとお伊勢参りはますます盛んに。庶民たちが作った旅の資金を積み立て「伊勢講」では、選ばれた代表が参詣に行きました。「みなさまのお気持はわしがお預かりしやしたぜ」。

江戸時代のお伊勢参りといえば「おかげ参り」。参加ブームのきっかけは「天から神札が降ってきた」——わずか数か月で約四百万人もの人が詣での。

平安時代末期に参詣した西行法師は歌をのこしています。このブームはほぼ60年周期で、何度もおこり著名人も参詣したのよ。

宮司幕府の役人も何度も神宮参拝に行っている。全国にある神明神社や神宮・天祖神社などは、お伊勢さんが勧請された神社です。

【古事記トピックス】遥拝と参詣

天皇だけが幣帛を捧げ得た時代から、庶民が一生涯に一度を願う参詣へ——伊勢信仰の広がりは、天照大御神を「国民の総氏神」として仰ぐ心の拡大でもありました。おかげ参りに見る集団性は、共同体で神をまつる日本の宗教文化の一面です。

本日の学び直しまとめ

  • お伊勢参り=神宮への参詣(一生に一度の願い)
  • 御師が信仰とお札を広めた
  • 私幣禁断:かつては天皇のみが幣帛を捧げ得た
  • 伊勢講で資金を積み立て代表が参詣
  • おかげ参り:江戸時代の大規模な集団参詣ブーム

次回は、神宮大麻——氏神と家庭をつなぐ御神札について学びます。第6章の最終回です。


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はじめまして、こんにちは!当ブログ管理人のぽっちゃんです。

このブログでは、日本の神話である「古事記」の魅力や、神社文化をより深く楽しむための「神社検定」に関する情報を、分かりやすく楽しく発信していきます。

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