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ギリシャ・ローマの文化——民主政、ヘレニズム、ローマ法

2026 10/18
国史
2026年10月14日2026年10月18日
海辺に立つ列柱の神殿

日本で稲作が広まっていたころ、地中海ではギリシャとローマが栄えていました。のちのヨーロッパ、そして遠く日本にまで影響を残した二つの文明を見てみましょう。

目次

ポリスと民主政

バルカン半島の南で、紀元前8世紀ごろからポリスと呼ばれる小さな都市国家がいくつも生まれました。その数は千を超えたといわれます。政治のしくみはポリスごとに違い、ギリシャ全体がひとつの国にまとまることはありませんでした。それでも同じ言葉と神話を持ち、4年に一度のオリンピアの祭典には多くのポリスが集まりました。これが近代オリンピックの元になっています。

ポリスのひとつアテネでは、自分で武具をそろえて戦争に出る平民も、政治に参加できるようになりました。ここに民主政の原点があります。

ペルシャを退け、文化が花開く

紀元前5世紀、オリエントを統一したペルシャ(アケメネス朝)が攻めてきますが、ポリスは手を結んでこれを退けました。その後、哲学・数学・医学・文学、演劇や彫刻などが大きく発展し、ギリシャ文化は最盛期を迎えます。

アレクサンドロス大王とヘレニズム

紀元前4世紀、北のマケドニアがギリシャを支配し、ポリスの時代は終わります。マケドニアのアレクサンドロス大王(前356〜前323)はさらに東へ進み、ペルシャを倒してインダス川のあたりまで勢力を広げました。

ヨーロッパからインドまでまたがる大帝国の中で、ギリシャの文化と各地の文化が混じり合って生まれたのがヘレニズム文化です。その影響は仏像の表現などを通じて、インド、中国、そして日本の美術にまで届いたといわれます。

共和政から帝政へ

イタリア半島では紀元前7世紀ごろからローマが都市国家として成長し、紀元前6世紀に王を追い出して、貴族たちが話し合いで政治を決める共和政を始めました。カルタゴとのポエニ戦争に勝ち、紀元前2世紀には地中海のほぼ全域を支配します。

年代ローマの出来事
前6世紀王政をやめ、共和政へ
前2世紀ポエニ戦争に勝利、地中海をほぼ支配
前27年帝政へ移行し、ローマ帝国に
395年東西に分裂
476年西ローマ帝国が滅亡
15世紀東ローマ帝国が滅亡

ローマが残したもの

ローマ帝国は、長さ・重さ・容積の基準をそろえ、水道や道路を整え、コロッセオのような円形闘技場や浴場を各地に造りました。多くの民族をまとめるために作られたローマ法は、人ではなく法によって国を治める考え方を広め、近代ヨーロッパの法律に受け継がれます。

身近なところでは暦もそうです。共和政の時代にユリウス・カエサルが定めたユリウス暦が、いま私たちが使っているグレゴリオ暦のもとになりました。

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