神社のいろはの連載一覧です。第1回は鳥居と鎮守の森から読めます。
記事一覧
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神社検定
6月の終わりと大晦日に、茅の輪を三度くぐる。大祓が一年を折るとき
6月30日は夏越の祓、12月31日は師走の祓。大祓は一年を二期に分ける独立した祭祀で、形代に罪と穢れを託し、茅の輪を三度くぐる。大祓詞と切麻、武塔神の故事、伊弉諾尊の禊と素戔嗚尊の追放までを、草の輪の下でたどる。宮中でも、古くから続く。 -
神社検定
わっしょいの肩の上で、神は氏子の町を見て回る。神輿と神幸と還御の一日
例祭の日、普段は本殿にいる神が神輿に乗り、氏子の町を渡る。この出で立ちを神幸、宮へ戻ることを還御という。屋根の鳳凰、四角から八角までの屋形、船での渡り。厳島の管絃祭と那智の火祭も、神を喜ばせる町の祭りだ。担ぐ若者も、身を清めて奉仕する。 -
神社検定
御扉が開くとき、オーと声が上がる。祭りを十四の段でたどると見えるもの
祭りの日は、清掃と参進、修祓、宮司の拝、御扉を開くオーの声から始まる。献饌と祝詞、献幣と神楽、玉串拝礼のあと供えを下げ、直会を経て退出する。十四の段は神をもてなす順だ。小祭では、本殿の扉は開かない。警蹕は、神のお出ましを告げる畏れの声だ。 -
神社検定
幟の立たない早朝にも、神前にはまだ膳がある。日供祭・月次祭・除夜祭
大祭の日に幟と日の丸が立つあいだを、小祭が静かに埋める。毎朝早い日供祭、1日や15日の月次祭、大晦日の夜の除夜祭。氏子と社会の平安を祈り、神と人のつながりを一日も欠かさないための膳の意味を、朝の境内からたどる。月次は、つきなみとも読む。 -
神社検定
元日の朝から明治祭の日まで、一年を同じ日付で結んでゆく全国の中祭
1月1日の歳旦祭から3日の元始祭、2月11日の紀元祭、23日の天長祭、4月29日の昭和祭、10月17日の神嘗祭奉祝祭、11月3日の明治祭まで。中祭は大祭の次に、皇室と国の一年を全国の神社で同じ日に結んでいる。神嘗は伊勢、新嘗は全国の祭だ。 -
神社検定
社を新たに建て、神を移し、分けて合わせる。式年祭から分祀祭までの大祭
3年から100年、以後も100年ごとに迎える式年祭。初めて神を座らせる鎮座祭、仮殿を経て本殿へ戻す遷座祭、神霊を合わせる合祀祭、分霊を新しい社へ分ける分祀祭。鹿島と香取の12年、伊勢の20年を手がかりに、神の移動をたどる。いずれも臨時の大祭である。 -
神社検定
春に豊作を祈り、秋に新しいお米を返す。例祭・祈年祭・新嘗祭の一年
例祭の日は神社ごとに違い、春と秋の二度になることもある。2月17日の祈年祭は豊作を祈る春祭り、11月23日の新嘗祭は新しい穀を返す秋祭りだ。宮中の新嘗は24日まで続く。養老令の昔から続く一年の骨格を歩く。この三つが、毎年の三大祭である。 -
神社検定
境内がざわつく前に、神を客として迎える。大祭・中祭・小祭という地図
祭りの朝、神は招かれる客として境内へ降りる。まつらふは感謝であり奉仕でもある。神饌と清めと誠を支度に、大祭・中祭・小祭の分かれを、岩戸の外へ供えられた食事の記憶とともにたどる。歳旦祭は中祭、新嘗祭は大祭と、日付が濃さに結びつく。 -
神社検定
火を噴く山を浅間と呼び、人は富士そのものを神体として拝み続けてきた
浅間とは、火を噴く山を指す言葉だ。信仰の相手は富士山そのもので、総本社は静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社。主祭神は木花咲耶姫命。大同元年に現在地へ社が建ち、江戸には七つの登山口ごとに浅間神社があった。いま残る登山道は、四つになった。 -
神社検定
松尾山の麓に並ぶ酒樽は、大山咋神への良醸の祈りを今も積み重ねている
京都市西京区、松尾山の麓に着くと、全国の酒造家が奉納した酒樽の列が参拝者を迎える。祭神の大山咋神は古事記で山末之大主神とも呼ばれ、日吉大社と同じ神だ。大宝元年より前から、この湧水で酒が醸されてきた。11月の新嘗祭では、新米の酒が神前に並ぶ。 -
神社検定
鞍馬と比叡に挟まれた貴船で、水の神は和歌と白馬の両方を受け取ってきた
鞍馬山と比叡山に挟まれた貴船川の源流に、貴船神社はある。主祭神は水と雨を司る高龗神で、のちに大山咋神が合祀された。干ばつに奉納した白馬が馬の絵馬の始まりとされ、平安の歌人は雨を止める和歌をこの社へ捧げた。上賀茂の約500メートル上流だ。 -
神社検定
上賀茂と下鴨を結ぶ路次行列は、祭りをせよという神の言葉から続いている
賀茂川の上流に上賀茂神社、下流に下鴨神社がある。賀茂建角身命は八咫烏となって神武天皇を導いたと伝え、玉依姫命と祀り分けられる。5月15日の葵祭は賀茂祭とも呼ばれ、勅使の路次行列が二つの社を一本の道で結ぶ。行列の人は葵の葉を頭に飾る。












