神社のいろはの連載一覧です。第1回は鳥居と鎮守の森から読めます。
記事一覧
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神社検定
五色の布を垂らした真榊は、岩戸の前で捧げ持たれた大榊の末裔である
真榊は神前を荘厳する威儀具で、向かって左に剣、右に鏡と勾玉を掛ける。布刀玉命が香具山の大榊へ玉と鏡と和幣を飾った場面から、五色布の陰陽五行と四神、舞の採物、社殿や鳥居の榊、祭りの四神旗までをたどる。始まりは宮中の行事にある。 -
神社検定
拝殿の奥に光る丸い鏡は、天照が自らの魂そのものとして託したものだ
拝殿の奥の丸い鏡は、姿を定めない神が依りつく席であり、天照が邇邇芸命へ自分の魂として託した八咫鏡の記憶を残す。御幣の紙垂は布の捧げ物が和紙に代わり、稲妻の形で豊作と祓いを願う。注連縄にも同じ紙が下がり、折りは流派で分かれる。 -
神社検定
神前に立ってから、腰を九十度に折り右手を引く。出雲は四拍手になる
多くの神社の拝は二拝二拍手一拝で、腰は九十度、右手を少し引いて二度打ち、指を揃えて祈る。左は陽、右は陰で、揃えた瞬間に神人合一を表す。出雲大社は四拍手、伊勢の神職は音を立てない八度拝八開手を伝える。かしわでは、柏の葉に盛った食事に由来する。 -
神社検定
参道に敷かれた玉砂利のその先で、賽銭と鈴が神を招く理由を持っている
参道の中央は正中、神の通り道で、歩くときは端に寄る。玉砂利は魂のように清らかな細石を意味し、泥と雑念を払う。賽銭の賽は感謝で、散米がおひねりと散銭を経て銭になった。鈴は神霊を招き、天宇受賣命の舞に続く。絵馬は、生きた神馬の代わりに生まれた。 -
神社検定
柄杓の一杯ですすぐ手と口。その作法は、黄泉から帰った神の禊に続く
手水は、伊邪那岐命が黄泉から帰り、川の水で身を清めた最初の禊が縮まった作法だ。左の目、右の目、鼻を洗ったとき三貴子が生まれた。一杯の水で左手から柄までを順に清める。伊勢の五十鈴川にも、今も御手洗場がある。柄杓がなければ、両手で水を受ける。 -
神社検定
入口は、長い面か、三角の面か。神明造と大社造から広がった社殿の形
社殿の源流は、高床の穀倉から出た神明造と、古代の住まいから出た大社造である。入口が屋根の長い面なら平入り、三角の面なら妻入りだ。流造は全国で最も多く、春日、住吉、八幡、権現、浅間、尾張と、土地ごとに形が分かれる。素木に千木と鰹木が載る。 -
神社検定
神社の幕と軒の瓦に残る神紋は、家の印から火除けの祈りへと移っていった
神紋は平安貴族の家紋から起こり、鎌倉以降に社の印として急速に増えた。大神神社は三杉、北野は星梅鉢、鶴岡は鶴丸、日光は葵。最も広く使われる巴紋には鞆、勾玉、水の渦の説があり、軒瓦の三つ巴は火除けの願いを刻む。賀茂の葵祭が、家紋の由来の一つだ。 -
神社検定
口を開ける獣と、口を閉じる獣が並ぶ。獅子と狛犬、神使、石灯籠の話
狛犬の祖は、王の座を守った獅子で、高麗を経て日本へ渡った。参拝者から右が口を開く獅子、左が角を持つ狛犬である。稲荷の狐、春日の鹿、天満の牛、熊野の烏、八幡の鳩は神の使いだ。春日の灯籠は奉納された灯明である。節分と中元に、三千基が灯る。 -
神社検定
神宮と大社と宮と神社。呼び名のひとつに、格式と国譲りの記憶が宿る
社号は、おおむね神宮、大社、宮、神社の順に格式が語られる。神宮は皇祖と天皇のための称で、ただの神宮は伊勢だけを指す。大社はかつて出雲一社の名だった。宮の語源は御屋、神社の語源は屋代にある。日光東照宮は神宮を名乗れなかった。 -
神社検定
本殿をあとにしたその足が、脇の小社へ向かう。摂社と末社と伊勢の別宮
境内の小社は境内社、離れた土地の社は境外摂社や飛地境内社と呼ぶ。明治から戦前の社格では摂社が末社より上で、祀るのは后や御子、荒魂、地主神だ。伊勢ではその上に別宮があり、荒祭宮、月読宮、倭姫宮が並ぶ。看板の神名が、関係の濃さを教えてくれる。 -
神社検定
いま暮らす土地の神を氏神と呼ぶ前に、産土と鎮守の由来が残っている
祭神の名は、地名を冠した土地の神から始まり、延喜式ののち記紀の神が文献に現れた。勧請で八幡と稲荷が全国へ広がる。氏神は血、産土は生地、鎮守は招かれた守りで、今は身近な社を氏神と呼ぶ。氏子と崇敬は、一つの神棚の上に並んでよい。 -
神社検定
玉垣の内側に立つ本殿の屋根で、千木と鰹木が祀る神の側を示している
本殿を囲う玉垣は、青枝で結んだ柴垣から続いている。屋根の千木は外削ぎと内削ぎで神の側を分かち、棟の鰹木は風を押さえた重しが飾りの役へ移ったものだ。伊勢の内外宮、出雲、春日、住吉の四つの屋根が、次に見上げるときの目印になる。












